池上彰さんの番組でやってたTレグ細胞とアトピー性皮膚炎の関係とは
2016/07/18
昨日の晩にやっていた「テレビ未来遺産」という池上彰さんの番組で、今、アレルギーやアトピー性皮膚炎を持つ子供が増えていることについてやっていました。
私もアレルギー、花粉症、アトピー性皮膚炎に悩まされているので興味深かったです。
ということで、今回はその内容についてまとめます。
増えるアレルギー患者
まず、食物アレルギーをもつ子供さんについてやっていました。
小中高生の食物アレルギー有症者数は、2007年から2013年の間だけでも、約12万人も患者数が増えているということです。
なぜこんなに増えてしまったのか?
今回紹介された病院では、身の回りにある細菌から遠ざかり過ぎることで、免疫力が鍛えられなくなり、その結果、花粉症・食物アレルギー・アトピーなどに悩む患者が増えたのではないかとのことでした。
感染症や寄生虫にかかる患者数に反比例して、このようなアレルギー患者数が増えているんだそうです。
どろんこ遊びで子供が元気?
とある幼稚園が取り上げられていました。
皆でバスに乗り、公園へ遊びに行きます。
そこで園児たちはみんな、どろんこ遊びを楽しんでいました。服も靴も泥んこです。そしてとっても楽しそう。
なんと、ここの幼稚園へきて泥まみれになって遊ぶようになってから、熱を出さなくなったりアレルギーが出なくなった子供さんが多いんだそうです。
風邪もひきにくくなったんだとか。
園長先生曰く、土の中にいる土壌菌のお陰で、子供たちの免疫力が上がるんだということです。
免疫学での研究結果も出ており、社会が衛生的になったせいで出てくる病気としてアレルギーが挙げられるとのことでした。
Tレグ細胞(制御性T細胞)とは?
アレルギーとは、食べ物だったり花粉などの外部から入ってきたものに対して、体が過剰に反応してしまう免疫異常のこと。
つまり、そこまで過剰に反応しなくていいものに対して、過剰に反応しすぎてしまっているということなんです。
このアレルギーがない人は、なぜ過剰反応しないのか?というと、Tレグと呼ばれる制御性T細胞が多いお陰なんだそうです。
Tレグとは、異常な免疫反応を抑えることに特化したリンパ球のこと。
例えば花粉が体内に入ってきますよね。
これをまずTレグが「これは倒すべき?倒さなくて大丈夫?」と判断します。
そしてそれを、キラーT細胞やNK細胞といった外部からの刺激物を攻撃する細胞たちに「これは害がないから倒さなくていいよ」と伝えるのです。
そうすると、免疫異常は起こらないんです。
つまりは、花粉症やアトピー性皮膚炎なんかのアレルギー反応が出る人は、このTレグが少ない
ってことなんですね。
細菌やウイルスがほとんどないくらいに環境をあまりにキレイにしてしまうと、このTレグがしっかり鍛えられないんだそうです。
細菌やウイルスって、実は免疫力を上げるためにも必要なんですね。
なので、田舎の子供より都会の子供たちの方が、アレルギーやアトピー性皮膚炎の子が多いんだそうです。
田舎育ちの私だけどアトピー体質・・・
実は私、田舎生まれの田舎育ちなんです。
田舎だからどろんこになりつつ育ったのかというと違いまして。
私、生後6か月にして喘息になってしまったんですね。
医者からホコリなどに注意するよう言われた母は、一生懸命、毎日掃除機をかけて必死でホコリがないようにしてくれたのです。
手足もしっかりと洗い、うがいもして、アトピーが出るのでできるだけ草むらなどには入らないようにして、菌と触れ合わないように生活してきました。
彼岸花なんか、近づいただけでアトピー症状が出て病院行きになったので、それでけっこう必死で草花は避けてましたね。
そして父親がけっこう重めのアトピー性皮膚炎持ちなので、遺伝の要素も大きいと思います。
そういうのが重なって、現状に繋がっているのかもしれません。
さすがに子供の頃の私のように、今すでに症状が出ているという状態で、細菌と触れ合おう!というのは難しいとは思います。
ただ、現代では除菌アイテムってすごく多いですし普及してますよね。
そこまで除菌しなくていいのにやり過ぎているという場合は、そこまで過剰に除菌するというのは避けた方がいいのかもしれませんね。