シンバイオティクスで美肌を目指せ!プロバイオティクスより一歩先へ
2016/07/18
しっかりと潤った美しい肌を手に入れるためには、スキンケアに気を付けるだけではなく、腸内環境を良くしていくこともすごく大切です。
腸内環境が悪いと、肌荒れの原因にもなりますし、食べたものから栄養をしっかり吸収することも出来ません。
よく聞く”腸にいいもの”として、ヨーグルトが挙げられます。
そしてそのヨーグルトの中でもさらに、”生きて腸まで届く”って言っているヨーグルトを見たことないですか?
これが「プロバイオティクス」というやつなんですが、今回はこのプロバイオティクスとは何なの?ということと、さらに一歩進んだ「プレバイオティクス」「シンバイオティクス」についても学んでいきたいと思います。
プロバイオティクス(Probiotics)ってなに?
プロバイオティクスとは、「腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを改善することによって人に有用な作用をもたらす生きた微生物」のことです。
簡単に言うと、”生きて腸まで届く”などと言われているヨーグルトに入っている乳酸菌などが、プロバイオティクスなんです。
あ、もちろんヨーグルト以外にもプロバイオティクスのものがあります。
それは後ほど紹介しますね。
ちなみに、プロバイオティクスとされている菌を含む食品やサプリのことも、プロバイオティクスと呼ばれています。
普通の乳酸菌は、大多数が胃の中で胃酸にやられて死んでしまうんですね。
でもプロバイオティクスであれば、胃酸にも負けずに生きたまま腸まで届き、腸の中で増えることが出来るんです。
ということは、腸内にいる善玉菌がどんどん増えて、それにより悪玉菌が減っていく・・・という、腸にとってすごくいい循環になるんですよね。
どの菌が生きて腸まで届くの?
乳酸菌には、牛乳などからできている動物性乳酸菌と、植物からできた植物性乳酸菌があります。
植物性乳酸菌の方が、腸内で生き残る力が強いと言われていますが、どちらからも摂取することで食事の内容も偏らなくなりますから、続けやすくなりますよ。
プロバイオティクスに分類される動物性乳酸菌の種類と効果
・ ブルガリア菌
整腸作用、有害物質の生成を抑制
・ LG21乳酸菌
ピロリ菌対策にいい
・ LC1乳酸菌
ピロリ菌対策にいい
・ ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株
便秘や下痢に効く
・ ラクトバチルス・ロイテリ菌
天然の抗生物質であるロイテリンを分泌
・ クレモリス菌
便秘に効く、コレステロール低下
・ ガセリ菌SP株
メタボの方にいい
・ ビフィズス菌LKM512
アトピー性皮膚炎に効く
・ フェカリス菌FK-23株
C型肝炎・抗ガンの作用がある、抗ガン剤の副作用を軽減するなどの特許を取得している
・ 1073R-1乳酸菌
免疫力を高める
・ カルピス菌
乳酸菌と酵母を含んでいる
・ ビヒダスBB536
アレルギーに効果あり
・ LGG菌
整腸作用、有害物質・発ガン性物質の生成を抑制
・ BE80菌
ビフィズス菌の中で最も胃酸に強い
・ 乳酸菌LS1
歯周病対策にいい
プロバイオティクスに分類される植物性乳酸菌の種類
・ ラクトバチルス・プランタラム
ぬか漬けやしば漬けなどに含まれる
・ ラクトバチルス・プレビス
キムチや漬物に含まれる
・ テトラジェノコツカス・ハロフイルス
・ ペディオコッカス・ペントセサウス
・ ラブレ菌
整腸作用がある
・ 納豆菌
納豆に含まれる
・ 糖化菌
・ 酪酸菌
プロバイオティクスの食品ってどれ?
・ プロバイオティクスとされている乳酸菌を使って発酵させたヨーグルト
・ ぬか漬け、しば漬け、すぐき漬けなどの漬物
・ キムチ
・ ザワークラウト
・ 納豆
・ 味噌
プレバイオティクスとシンバイオティクスとは
プロバイオティクスだけでなく、プレバイオティクスについても知っておくことで、より腸内環境を良くしていくことができます。
プレバイオティクスとは、消化管上部で分解も吸収もされず、腸内にあるプロバイオティクスのエサになり、悪玉菌は増やさずに善玉菌を増やすもののことをいいます。
今では、オリゴ糖と食物繊維がプレバイオティクスとして認められています。
生きている微生物ではないんだけど、腸内環境を整えてくれたりして人にとって良い作用をもたらしてくれる存在、ということです。
プロバイオティクスのエサになると書きましたが、先ほど紹介したプロバイオティクスの菌・・・例えばブルガリア菌の入ったヨーグルトを食べるとします。
この時にオリゴ糖をかけて食べることで、腸にまで生きてたどり着いたブルガリア菌のエサとしてオリゴ糖が働いてくれ、普通に菌だけを摂取するよりも、さらに腸内環境を整えてくれるということです。
こういう風に、プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取すること・どちらも両方含んでいる食品のことを、「シンバイオティクス」と呼びます。
以前、テレビでお医者さんが言っていた”腸内環境改善の為の食生活”があるんですが、それで紹介されていたのが「ヨーグルト300g、オリゴ糖12g、食物繊維が多い野菜350gを毎日摂る」というやり方でした。
このヨーグルトにプロバイオティクスを選ぶことで、シンバイオティクスになる訳なんですね。
何がプレバイオティクスにあたるの?
オリゴ糖や食物繊維がプレバイオティクスとして認められていますが、ではどんなオリゴ糖とどんな食物繊維がプレバイオティクスになるのかをまとめてみました。
プレバイオティクスに分類されるオリゴ糖の種類
・ ガラクトオリゴ糖
乳製品に含まれている
・ 乳果オリゴ糖
ヨーグルトなどに含まれている
・ フラクトオリゴ糖
ねぎや玉ねぎ、ゴボウなどに含まれている
・ キシロオリゴ糖
トウモロコシやタケノコなどに含まれている
・ イソマルオリゴ糖
醤油などに含まれている
・ 大豆オリゴ糖
大豆製品に含まれている
・ コーヒー豆マンノオリゴ糖
コーヒー豆に含まれている
・ ラフィノース
ビート(砂糖大根)から作られる
・ ラクチュロース
牛乳や乳製品など
・ グルコン酸
ハチミツ、大豆、米、しいたけ、酢、ワイン、味噌、醤油などに含まれている
プレバイオティクスに分類される食物繊維の種類
・ ボリデキストロース
トウモロコシが原料の水溶性食物繊維で、極めて安全
・ イヌリン
色んな植物により作られる多糖類で善玉菌を増やしてくれる
シンバイオティクスは病気に効く!
シンバイオティクスはシンバイオティクス療法として、実際に病気の患者さんや術後の患者さんなどに対して使われ、成果を上げています。
重症のSIRS(全身性炎症反応症候群)の患者さんにシンバイオティクスを投与したところ、投与していない患者さんに比べて腸内環境が保たれ、感染による合併症にかかる確率も下がったという報告があるそうです。
ただヨーグルトを食べるだけでは、なかなか腸内環境が良くなってこないな・・・と気になっている方は、ぜひこのシンバイオティクスを試してみましょう。
まとめ
・ 生きて腸まで届いて腸で増えられる菌=プロバイオティクス
・ プロバイオティクスの働きをさらに高める=プレバイオティクス
・ プロバイオティクス+プレバイオティクス=シンバイオティクス
例えば、
・ プロバイオティクスとして認められている菌を使ったヨーグルトやサプリを選ぶようにしてみる
・ ヨーグルトを食べる時は、無糖のプロバイオティクスヨーグルトにオリゴ糖をプラスして食べてみる
・ 食物繊維は現在日本の食生活では足りていないので、意識的に毎日摂取するようにする
・・・などなど、少し気をつかってみるだけでも、シンバイオティクスを実践することが出来ます。
また、もともとオリゴ糖や食物繊維が入っているヨーグルトなんかも売っていますから、ヨーグルト売り場に行った時には原材料をしっかりと読んでみてください。
「オリゴ糖」とか「イヌリン」といったように原材料のところに書かれているものを、そしてパッケージのどこかに「プロバイオティクスのヨーグルトです」などと書かれているものを選んでみましょう。
私が個人的に好きなヨーグルトなんですが、チチヤスの「毎日快調」ヨーグルトなんかはシンバイオティクスですよ。
スッキリした甘さだし、価格的にも買いやすくて気に入っています^^
毎日300gもヨーグルトを食べるなんて無理!という場合は、プロバイオティクスの菌を使っていて、さらに食物繊維やオリゴ糖の入った乳酸菌サプリを試してみてもいいですね。
私も色々調べてみて1つ注文してみたんですが、ラブレ菌にイヌリン、ガラクトオリゴ糖も入って、さらに全部で16種の乳酸菌と24種の酵母菌が入った乳酸菌サプリがありますよ。
気になる方は詳細をチェックしてみてくださいね。