世界ふしぎ発見でやっていた腸内細菌パワーの話をまとめました
2016/07/18
今日(2016年3月19日)の世界ふしぎ発見!で、「アンチエイジングも!花粉症も!脳も!知られざる腸内細菌パワー!」という特集をやっていました。
その中でなんと、腸内細菌の力が花粉症に効くとか、シワが減らせるなんて話も出てました!
私は乾燥性敏感肌なんですが、花粉症やアレルギーのせいでかゆくなって、寝ている間などに肌を引っ掻いてしまうことが多いんです。
そのせいで余計に肌のバリア機能が乱れて、さらに乾燥が激しくなって・・・なんて悪循環に陥ることも、花粉症の時期にはよくあります。
なので、今回は番組内でやっていた花粉症、シワに関係している部分について、まとめていきたいと思います。
ヨーグルトの聖地、ブルガリアへ
まず、千原ジュニアさんが体重を計ります。
体重67,7kgのジュニアさんの場合、腸内細菌の重さはなんと・・・約1,5kgもいるんだそうですよ!
1,5kgというと、脳の重さとだいたい一緒か、それよりも重いくらいなんだそうです。
これだけたくさん体の中にいるなら、腸内細菌が私たちの体に大きな影響を及ぼすというのも、うなづける話ですね。
さて、ここでミステリーハンターさんがブルガリアへと旅立ちます。やっぱり、ヨーグルトというとブルガリアですよね。
ブルガリアでは、大きなヨーグルトパックに入ったヨーグルトを、1日にいくつも食べる人が多いんだそうですよ。
スーパーのヨーグルトコーナーは、子供用以外は全て無糖タイプのものが並んでいました。
毎日たくさん食べるからなのかな?料理に使うことも多いそうなので、それもあるのかもしれませんね。
ちなみに、ヒツジや水牛、ヤギのミルクから作ったヨーグルトも売っていましたよ。ヤギのヨーグルトはちょっと臭いらしいです^^;
ブルガリア人はヨーグルトを食べまくり?!
ブルガリア人の世ヨーグルトの年間消費量は、約30kg。
日本人の場合は年間約6,5kgなので、およそ日本人の4,5倍ものヨーグルトを食べているんですね。
ここで、とあるブルガリア人家族の1日の食事に注目です。
なんと、朝食だけでも、285gもヨーグルトを食べてましたよ!ビックリです。日本で売っているヨーグルトの大きい方のパックを、ほとんど1回で食べちゃうんですね。
しかも昼食は、キュウリ入りヨーグルトスープや、ニンニクやナッツ入りのヨーグルトサラダ、トマトスープのヨーグルトがけなど。
夕食は、ムサカというジャガイモとひき肉のグラタンにヨーグルトをかけたもの。それから、アイリャンというヨーグルトドリンク(砂糖は入ってません)。
自宅で自家製ヨーグルトを大量に作っているので、こんなにたくさん毎日食べられるんだそうです。
ヨーグルトと長寿の関係
微生物学者のメチニコフさんは、ヨーグルトを毎日たくさん食べている食生活が、長寿の要因であると考えていました。
「老化は、腸内の悪玉菌たちが毒素をまき散らすことで起きる。ヨーグルトを食べれば乳酸菌が悪玉菌を抑制し、寿命を延ばせる」と唱えたのだそうです。
ここで、ブルガリアにいる87歳のお医者さんにお話を聞きに行きます。
お医者さんは、「この土地の(ブルガリア地方の)水や空気がきれいなこと、人々が良く働くこと、これらの条件にさらにヨーグルトが加わり、全てがセットになって、長寿の原因になっていると思います」と言っていました。
ちなみに、メチニコフさんが世界中にヨーグルトを広めるまでは、実はヨーグルトというのはマイナーな食品だったんだそうです。
花粉症に効く発酵食品、すんき
ここで、「すんき」という発酵食品が紹介されました。長野県の木曽地方に昔から伝わる、伝統的な漬物なんだそうです。
そして実はこの”すんき”が、花粉症に効くということなんです。
すんきとは、赤かぶの一種であるカブの葉っぱを、塩を使わずに漬物にしたものです。
そう、なんと漬物ですが、塩を使っていないんです。これなら、毎日食べても塩分の過剰摂取にならなくていいですね!
何でも、木曽地方は海が近くにないので、塩がかなり貴重だったそうなんです。それで、塩を使わない漬物が作り出されたんですね。
すんきがアレルギーに効いている
元信州大学教授の保井先生は、長野県でアレルギー症状を持つ患者さんの調査を行いました。
すると、アレルギー症状を持つ人の割合が、長野と松本では44,3%いるのに対し、「すんき」をよく食べている木曽地方ではなんと16,9%しかいなかったのです。
すんきの中には、何十種類もの乳酸菌が含まれています。
その中から、特にアレルギー症状を軽減する【乳酸菌Sn26】を発見しました。
保井先生によると、「アレルギー患者さんは、免疫のバランスが悪くなっている。乳酸菌を摂取すると免疫細胞のバランスが良くなる」とのことでした。
腸内細菌の力で花粉症は改善できるか実験
ここで、6人の若手芸人さんたちが紹介されました。
花粉症で夜は、鼻が詰まって眠れない人。目と鼻と喉、耳の奥まで痒くなる人、鼻水が止まらない人などが集まりました。
ちなみに私の症状は、「鼻づまりで夜眠れない・眠っているうちに目をかきむしってしまう・あちこち痒くなる(特に目の周辺・アゴ・腹部とふくらはぎ)」です。
さて、ここで花粉症で困っているお笑い芸人の皆さんに食べてもらうのが、ヨーグルトではないんです。ヨーグルトに似た、白い発酵食品が出てきました。
これは、先ほど紹介した、アレルギー症状に効果があるとされる「乳酸菌Sn26」を使って豆乳を発酵させた「すんき豆腐」なんです。
すでにマウスを使った実験では、花粉症に効果があるという結果が出ているそうです。
乳酸菌Sn26で発酵させた豆乳で実験開始
実験の内容は・・・【1月下旬~3月上旬の6週間、すんき豆腐を毎日100g摂取】することです。
そして6週間後のこと、6名中4名が、花粉症の症状が緩和されたと言っていました。
しっかりと数値を比べるために血液検査を行うと、もともとIgEの数値が高かった2名のIgEの数値がグッと下がっていました。
もともとIgEの数値が低かった人は、数値キープでした。
このIgEの数値が基準内だと、花粉症などのアレルギーの症状が出ていない状態、ほとんど気にならない状態なんだそうです。
実験結果を見ると、もともと免疫が低かった人の免疫の数値が上がっている、ということになるんだそうです。
シワとエクオールの関係
人間の体の中にある物質に、エクオールという女性らしさを保つ物質があるんだそうですが、なんとこれは腸内細菌によって作られるそうなんです。
腸内細菌って、こんな大事な物質まで作り出していたんですね。
このエクオールが、シワを軽減する効果を持っていたり、認知障害や骨粗しょう症などを軽減してくれるんだそうです。
エクオールというのは、誰でも作り出せる物質ではないんだそうです。
エクオールを作り出せる人の割合は、欧米人だと20~30%、日本人だと43%しかいないんだそうですよ。
ちなみに今では、尿検査ですぐにエクオールを作り出せるのかどうかを調べられるそうです。郵送で調べられる便利な検査キットも販売されていますよ。
エクオールを作れない人はどうしたらいいの?
エクオールを作り出せない人はどうすればいいかというと、腸内環境を良く保つことが大事なんだそうです。
食事で気を付けることは、日本人の腸に合っている納豆などの大豆食品をしっかりと食べることが大事なんだそう。
エクオールは、ダイゼインという大豆に含まれている物質から作られています。
そういう意味でも、大豆食品を食べることは大事なんだそうですよ。
ちなみにこのダイゼインという物質は、葛(くず)にも含まれているんだそうです。
葛にはなんと、大豆の3倍もダイゼインが含まれているそうですよ。
・・・ということで、大豆製品(きな粉、納豆、枝豆、豆腐など)と、葛を意識して食べるようにするといいそうです。