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玉ねぎが花粉症に効く?!その理由を分かりやすくまとめました

      2016/07/18

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私が花粉症を発症したのは、中学生2年生の頃でした。

それまでは快適に過ごせていた春や秋も、花粉症を発症してからは、体中痒いし肌はかぶれるし、鼻づまりで寝不足になる季節となってしまいました。
 

もともと肌が弱かった私ですが、花粉症の症状が出ると鼻をかんだり目を掻いたりするので、余計に肌荒れが酷くなってしまいます。

それだけでなく、花粉に反応して体のあちこちが痒くなることも多々ありました。

ただでさえ乾燥性敏感肌という悩みを抱えていた私は、美肌のためには花粉症対策も大切だ!と思い立ち、花粉症対策について色々と調べてみることにしました。

 

そんな私が最近耳にしたのが、「玉ねぎが花粉症に効く」という話です。

玉ねぎといえば、身近な食材ですよね。スーパーに行けば見かけないことはまずないですし、年がら年中手に入ります。

そんなタマネギが花粉症に効果があるって、どういうことなんだろう?

・・・と不思議に思ったので、どんな理由で花粉症に効くのかを調べ、できるだけ分かりやすくまとめてみました。

タマネギが花粉症対策になる理由とは

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そもそも、なぜタマネギが花粉症に効果があるの?というと、タマネギには【ケルセチン】という成分が含まれているからなんです。
 

ケルセチンはタマネギだけでなく、ブロッコリーやほうれん草、キャベツ、リンゴや赤ワインなどにも含まれています。

ですが、野菜の中では特にタマネギに多く含まれています。

しかも、タマネギに含まれているケルセチンが一番、吸収が良いそうなんです。
 
ヨーロッパでは、タマネギは花粉症の薬だなんて言われているんだそうですよ。
 

花粉症が起こるメカニズム

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花粉症って、なぜ起こるのでしょうか。

それには、免疫グロブリンの一種であるIgEという抗体が関係しています。
 

このIgEという抗体は、ほ乳類にしか存在しない糖たんぱく質で、5種ある免疫グロブリンの中では一番量が少ないです。

もともとは私たちの体を守り、健康を維持するために大切な抗体なんですが、過剰にIgEが働いてしまうと、花粉症などのアレルギーやぜんそくなどの症状を引き起こしてしまうんです。

 

まず、花粉症の場合、花粉が体内に侵入してきますよね。

こういった花粉などのアレルギー症状を引き起こす元になるものを「アレルゲン」と言います。

アレルゲンが体内に入ってきて、血液中で先ほど言っていた抗体「IgE」と結合すると、肥満細胞と呼ばれる細胞から「ヒスタミン」という物質が放出されます。
 
このヒスタミンが過剰に分泌してしまうことで、アレルギー症状が出る=花粉症の症状が出る、ということなんです。
 

ケルセチンによる抗ヒスタミン効果

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玉ねぎに含まれている「ケルセチン」は、黄色~赤色の色素を持ったフラボノイドの一種です。

玉ねぎがなぜ花粉症対策にいいのかというと、タマネギに含まれるケルセチンが、抗ヒスタミン剤としての効果を持っているからなんです。
 

つまり・・・

ケルセチンを摂取する
 ↓
抗ヒスタミンの効果が表れる
 ↓
IgEに反応して過剰分泌していたヒスタミンを抑える
 ↓
ヒスタミンが過剰に分泌しない(過剰な免疫反応が起こらない)
 ↓ 
花粉症の症状が改善される

・・・ということなんです。

 

簡単に言うと、そこまで過剰に反応しなくていい花粉という物質に、体が過剰反応していたのが、花粉症が起きている状態です。

抗ヒスタミン効果のあるケルセチンを摂取して、この過剰反応を抑えることで、花粉症の症状が治まってくる・改善される、ということです。
 

また、こういったアレルゲンに反応して起こるアトピー性皮膚炎の症状にも、同じように効果があるとされています。
 

効果的にケルセチンを摂取する方法

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ケルセチンは脂溶性が高いので、油によく溶けます。脂身を含んだ肉類と一緒に炒めるだとか、油を使った調理法で食べると、吸収率が高まりますよ。

また、水溶性なので水にもよく溶けます。

熱には強いので、スープなどにしてたくさん食べると、多くのケルセチンを摂取することが出来ます。
 

さらに多くのケルセチンを摂取したい場合は、タマネギの皮茶なんかがいいですね。

なぜかというと、玉ねぎの皮には、白い実の部分の約100倍も多くのケルセチンが含まれているからなんです。

よく洗った玉ねぎの皮をお湯でゆでて、そのゆで汁を飲むだけなので手軽です。

ただ、無農薬の玉ねぎを使うか、外側の皮は捨てるなどの工夫をして、農薬まで飲んでしまわないよう注意です。
 

玉ねぎの皮を粉末状にしたものも売っていますから、そういったものでケルセチンを手軽に摂取するというのもいいですね。

 

玉ねぎの白い部分(食べる部分)に含まれるケルセチンの量を増やしたいなら、白い部分を太陽に当てる方法がオススメです。

太陽の光に当てることで、ケルセチンが増えます。

あんまり長く光に当てると茶色くなってしまいますから、だいたい1週間ほどを目安として、太陽光に当ててみましょう。

実験では、1週間でケルセチンの量が約4倍にまで上がったそうですよ。

 
~ 効果的な摂取方法まとめ ~
油を使って調理する
煮汁まで飲み干す(水には溶けるが熱には強い)
玉ねぎの皮茶を飲む
玉ねぎの皮の粉末を料理に使うなどして摂取
白い実の部分は太陽光に当ててから食べる

ケルセチンは美肌効果も抜群

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ケルセチンに効果は、抗ヒスタミン効果だけではありません。

他にも、LDLコレステロールの酸化を防ぐ働きや、血小板が過剰に集まるのを防ぐ働き、血行促進や抗炎症作用などがあります。
 

そして、抗ヒスタミン以外の効果で特に注目したいのが、抗酸化作用です。

ケルセチンの抗酸化作用はすごく強力で、ビタミンEよりもはるかに強い抗酸化力を持っています。

そのため、血管や細胞などの老化を防いでくれたり、体がサビにくいようにしてくれます。

紫外線を受けて生まれた活性酸素から肌を守る働きも持っているので、肌のシミやシワの予防にも効果的です。
 

体質改善には長期間かかる

ただ、一つ気を付けておきたいことがあります。

それは、ケルセチン摂取による花粉症の症状改善効果が表れるまで、長期間かかるということです。

最低でも半年、長いと2年程の期間がかかると言われています。

しかも、花粉症の症状が出ていない時でも、毎日ちゃんと摂取し続けなければなりません。
 

ただその代りに、体質そのものを改善することが出来るというのも、ケルセチンの特徴です。

継続摂取することで花粉症の症状が治まれば、摂取をやめても再発することがあまりないと言われています。

 

何年間も毎日、摂取し続けなければ!と思うと大変ですが、だからといって無理だと諦めることもありません。

意識してタマネギを食べる回数を増やしたり、無農薬の玉ねぎが手に入ったら皮茶を作ってみるなど、できる範囲でケルセチンの摂取量を増やしてみましょう。
 

幸いなことに、タマネギは1年中手に入りやすいですからね。

私もこれからは、意識してタマネギを食べるようにしようと思います。
 
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