乾燥肌&敏感肌を改善するために今すぐ気を付けたい3つのこと
2016/04/13
乾燥肌や敏感肌の悩みを改善していくためには、肌の外側からのケアだけでなく、日常生活での習慣を変えることも大切です。
今回は、「今すぐにでも変えることができる3つの気を付けたいこと」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
1、お酒とタバコを控える
まず最初に気を付けたいのは、お酒とタバコです。
これら2つは残念ながらお肌にとっては良いものではありません。それぞれが肌に与える悪影響について、詳しく説明していきますね。
お酒が肌に与える悪影響とは
こちらの記事でも紹介しましたが、乾燥肌・敏感肌の改善には、肌のターンオーバー(生まれ変わり)の乱れを治すことが重要です。
しかし、お酒はターンオーバーを遅らせてしまうんです。
ターンオーバーが遅れてくると、古くなった皮膚が剥がれ落ちずそのまま肌にとどまって、角質がどんどん分厚くなっていってしまいます。
この、角質が厚くなってしまっている状態を「角質肥厚(かくしつひこう)」と呼びます。
角質肥厚になった肌は、セラミドなどの肌内部にある天然の保湿因子などが減ってしまった状態になっています。
剥がれ落ちるはずの古い肌がまだ残っているのですから、新しく生まれた肌に比べ、働きが十分ではなくなってしまっているんです。
角質肥厚が乾燥肌を招く
天然保湿因子が十分に働いていない=保湿の作用が不十分ということなので、ターンオーバーが上手くできていない肌は、肌の保湿ができず乾燥した状態になってしまっているということなんです。
皮膚が乾燥するとどうなるかというと、肌のバリア機能が正常に保てなくなって外的刺激から肌を守れず、その結果として敏感肌を招いてしまうことになります。
それだけではありません。
お酒を飲むことで、アルコールの分解の為に、体内の水分まで使われてしまっているんです。これでは肌の乾燥がさらに進んでしまいますよね。
ですので、付き合いで飲む以外には、お酒はできるだけ控えるようにした方がいいですよ。
お酒が大好きで、毎日飲むのをどうしてもやめられない場合は、週に1日だけでもいいので休肝日を作る(できれば丸1日)など、できるところから始めてみましょう。
タバコが肌に与える悪影響とは
タバコにはご存知の通り、「ニコチン」という成分が含まれています。
このニコチンには、血の流れを悪くする作用があるんです。
血液に乗って肌の細胞に必要な栄養などが運ばれていますから、血流が悪くなると、その分肌に届く栄養素も少なくなってしまいます。
そうなると肌のターンオーバーがきちんと行われなくなってしまうんです。
タバコにはニコチンだけでなく、他にもいろんな成分が含まれています。
その中の「一酸化炭素」は、体の中で「活性酵素」というものになるんですが、この活性酵素の体への影響には、以下のようなものがあります。
★ 肝臓の機能を低下させる
★ 血管を詰まらせる
★ シミやそばかすを増やす
さらに、この活性酵素を減らす為に、体内のビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどが消費されてしまうんですね。
ビタミンCなんかは特に美肌のために必要な成分ですが、タバコを吸うことで、ビタミンCが余計に使われてしまうという訳なんです。
また、タバコにはこれらの他にもいろんな毒素が含まれていますから、健康を考えるとできるだけ控えたいものです。
すぐにやめるというのは難しいですから、できるだけ本数を減らすように心がけてみましょう。禁煙外来へ、一度足を運んでみるというのもいいですね。
2、睡眠をしっかりとる
しっかりと睡眠をとることは、お肌の健康の為には必須です。
よく「肌のゴールデンタイム」といって、夜の10時から2時までの間に寝ることが推奨されていますが、毎日働く私たちにとってはなかなか難しいものですよね。
ただ、この時間帯じゃないといけない。・・・という訳でもないんです。
寝始めの3時間が肝心!
実は、私たちが眠ってからの3時間というのが、すごく大事な時間だったんです。
というのも、寝始め3時間というのは、かなり深く眠る時間帯なんですね。この深い眠りに入る時間帯に、成長ホルモンが多く分泌される(=肌のターンオーバーが行われる)んです。
ということは、寝入ってからの3時間、しっかりと深く眠ることが一番大切なんですね。
でも、なかなかうまく寝付けない、眠りが浅い・・・そんな悩みを持つ現代人は多いものです。
上手く深い眠りに入るために、今すぐできる方法をいくつかご紹介していきます。
スマホやケータイを寝る直前にいじらない
まず、寝ようとお布団の中に入ってから、スマホやケータイ、携帯ゲーム機などをいじらないこと。
こういったスマホなどの電子機器の画面からは、ブルーライトが出ています。このブルーライトを浴びると、脳が興奮状態に入ってしまうんです。
寝つきをよくするためには、寝る前に脳がリラックスしていることが必要なので、寝る直前にスマホやケータイなどをいじるのは、やめておきましょう。
これと同じ理由で、寝る直前までテレビを見ない・寝る30分前にはテレビを消して、部屋の電気を少し暗めにしておくというのも効果的ですよ。
寝る前に腹式呼吸をする
それから、寝る前にお布団の中で腹式呼吸をする、という方法もあります。
腹式呼吸というのは体にいいだけでなく、精神的にもすごくいいんです。寝る前に布団に仰向けになり、ゆっくりと腹式呼吸を繰り返してみましょう。
まず最初に、息を大きく吐ききるところから始めると簡単です。
簡単なやり方
・まず、ゆったりとした服装で、布団にあおむけに寝てください。
・ゆっくりと口から息を吐ききります。
・吐ききったら、鼻から息を吸い込みましょう。
この時に、下腹に空気が入ってくるようなイメージで吸い込んでみて下さい。
・そしてまた、口からゆっくりと息を吐きだします。
・・・やり方は、これだけでOK。
コツは、息を吐く方に意識を向けることと、ゆっくり呼吸をしながら秒数を数えることです。息を吐きながら1,2,3,4・・・、息を吸いながら1,2,3,4・・・と数を(頭の中で)数えましょう。
そうすることで、頭の中の雑念を追い払って、頭の中を空っぽにすることが簡単になりますよ。頭をからっぽにすることで、精神的なストレスも軽減することができます。
3、食事内容を見直す
毎日忙しいと、ついつい毎日お惣菜を買ってしまったり、外食をしたり、インスタント食品ばかり食べてしまったりしがちですよね。
でも、お肌のことを考えると、できるだけ食事内容には気を付けたいものです。
少し気を付けるだけで、外食の時に選ぶメニューを変えることが出来たり、お惣菜の内容を変えることが出来たりしますよ。
日々のほんの少しの心がけって、すごく大事なんです。
ここでは、お肌のために特に積極的に摂りたい栄養素について紹介します。
特に取りたいビタミン類はコレだ!
お肌のことを考えるならば、特に取っておきたい栄養素は、ビタミンAとビタミンCです。
まずはそれぞれの働きを押さえておきましょう。
ビタミンA
ビタミンA(レチノール)は、主に動物性の食品に含まれている、脂溶性のビタミンの1つです。
皮膚や粘膜を正常に保つ・丈夫にするために必要な栄養素なので、肌をきれいに保つためには必要不可欠といえます。不足すると、皮膚や粘膜の乾燥などを引き起こす場合があります。
30代の女性だと、1日に700ugのビタミンAを摂取することが推奨されていますが、1日あたり平均496ugしか摂取できていないとの報告があります。
ただ、やみくもに多くとればいいかというと、そうではありません。
ビタミンAは、多量に摂取すると体内に蓄積されてしまうため、過剰摂取は避けなければいけません。(特に妊娠中の方は気を付けて下さい)
ビタミンAは、生の豚レバー・鶏レバー・やつめうなぎに特に多く含まれています。あとは、ウナギのかば焼き・生のぎんだら・生の牛レバーにも多く含まれています。
例えばうなぎのかば焼きの場合、50gも食べれば30代の女性に1日に必要な分のビタミンAが摂取できます。生の卵黄にも100gあたり470ug含まれています。
これらに比べると、緑黄色野菜にはそこまで多量のビタミンAは含まれていません。
過剰摂取が心配な場合は、緑黄色野菜をいつもより積極的に食べることを心がけると良いと思います。緑黄色野菜の中では、ニンジンとほうれん草・しゅんぎくに多く含まれています。
また、野菜は全然とっていないという方は、毎日できるだけ野菜類を食べるように心がけましょう。
肉ばかり食べて野菜を食べていないと、腸内の環境も悪くなってしまい、結果的に肌にも悪いという結果になってしまいますよ。
ビタミンC
ビタミンCは、水溶性ビタミンの1つです。
紫外線によるシミやそばかすの元となるメラニンが出来るのを防ぐ働きと、コラーゲンという美肌に欠かせないたんぱく質を作る働きがあります。
それから最近では、抗酸化作用があることでも知られていますね。
ぜひとも美肌を目指す方には摂取して欲しい栄養素です。
ビタミンCは水溶性なので、摂取しすぎた場合は体から排出されていきます。たばこを吸っている方・ストレスが多い方は、特に気を付けて摂っておきたい栄養素です。
ビタミンCは、ミカンやレモンなどの柑橘類・イチゴ・アセロラ・キウイなどに多く含まれています。野菜や芋類などにも含まれていますよ。
ただ水溶性なので、水に溶けやすいんですね。あと加熱にも弱いですから、できるだけ生でそのまま食べるのがオススメです。
果物だと生でそのまま美味しく食べられますから、柑橘類を1日に1つデザートにしてみるのもいいですね。
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